説明

解説❜　摩訶衍寺➕魔界への入口

あなたは、いま、摩訶衍寺の入口にたっています。

絢爛な、燃えるような、赤の葉をくぐると、

さあ、石段を昇るのです、

その先をみなさい、その先は、薄暗く、仄暗く、しかし、なにか妖艶なけぶりがもやがかっている、

さあ、あそこを目指して昇るのですよ!

その向こうにある世界は、和尚がおるからきいてみな!!!!!!!

あっ、和尚さん、前々から感じていたんですが、寺に住んでいるんですか?

和尚「そおぢゃ。」

寺院に来たとき、以前から、和尚さんらしき方が住んでいる部屋に入りたい思おとったんです、

畳があって、蚊帳があって、すだれが垂れて、こまい机があって、蚊取り線香も焚いて、敷居の低い障子があって、暖簾のむこうは、もちろん、こじんまりしたつぼ庭があり、松の木があり、奥の山からひぐらしの泣き声がながれてくる。

この情緒的、いや、夕闇的、いや、妖夕的、いや、薄暗的、いや、

そして、しばらくしたら、ささぁっと雨が、降り出す音が、庭のほうから入り込んできた。

和尚さん、この部屋に、今日から住まわしてください、悪いようにはしませんから。

鍋ありますか?

一緒に湯豆腐食べましょう。